支援実績事例

2018/11/06

昔ながらの味を守り地域に貢献していきたい

［三川地域］丸喜製麺所

　当社は昭和21年三川町猪子で創業、現在で2代目の製麺所です。もともと戦時中に農家のために米や小麦を製粉して渡していたのが始まりで、戦後、その粉を加工して麺を作り、販売を始めたことが今の商売に結びついていると先代から伝え聞いております。

　当社では保存料を使わず、昔ながらの低温熟成で仕上げ、安心・安全・お客様の想い出の味を大切にしております。飲食店やスーパー等への卸売、また製麺所での直売やネット販売を行っており、県内外のお客様に利用いただいております。

　今でも創業当時からの機械を使っており、修理をするにも部品がない機械もあるため、メンテナンス等も大変になってきておりました。そんな時、小規模事業者持続化補助金の存在を知り、補助金の活用でさらに性能が良くなった麺複合機を導入することができました。新しい麺複合機ではスピード調整が可能になり、麺のコシ・風味等クオリティーを高めることはもちろん、多種の粉が使用できるために新製品の開発にも力を入れることができるようになりました。

　娘夫婦も一緒に仕事をやっており、昨年は若い二人を中心に庄内地区広域商談会にも初めて参加しました。その結果、地元スーパーの他何件か商談が決まり、そのつながりから様々なお声がけをいただくようになりました。

　また、三川町では新たな特産品として地場産の大麦を使った商品開発を目指しています。それにあわせて大麦麺の開発にも取り組んでおり、何度か試食等を重ねて試作・販売をしています。

　今後も家族で力を合わせ、昔ながらの製法を守り、地域に根差した商品づくりを続けていきたいと考えています。

代表　佐藤　昇さん

<担当者より>

丸喜製麺所さんは家族で昔ながらの味を守っているアットホームなお店です。将来を見据えたしっかりとした考えをお持ちの事業主と、新しい風を吹き込もうとする若い人達とがうまく手を取り合い、頑張っていらっしゃいます。補助金を活用して設備投資をしてから、商談会にも参加するようになり、積極的に販路を広げていらっしゃいます。今後も出羽商工会では様々な面から丸喜製麺所さんを支援していきたいと思います。