支援実績事例
羽黒山の麓に湧く
庄内地方最古の秘湯温泉
湯里有限会社
湯の澤温泉 地蔵の湯
当温泉場は、今から約130年前に開湯しました。温泉の泉質は、ナトリウム、塩化物温泉で、皮膚病・切り傷、事故の後遺症・胃腸病・神経痛などに効能があることから、創業当時は湯治客を中心に営業していました。鶴岡市の中心部より約25キロ離れた郊外にあり、夏には蛍が飛び交う、水が綺麗で自然豊かな土地となっています。
現在、客室が10室、定員40人です。また、45人が一堂に会することのできる宴会場もあり、法事や地域の会合などにご利用いただいています。
商工会からは、小規模事業者持続化補助金の申請を通して、お客様が求めるニーズの把握や売上目標の設定など身近な部分からの改善点をアドバイスしていただき、経営の見直しを行うことができました。平成29年度には補助金の採択を受け、お客様から要望の多かった宴会場のテーブル席を設置することとなりました。併せてお客様に喜んでいただけるような「宴会プラン」と「法事プラン」の見直しを予定しています。
平成25年度からは、会計システム「ネットde記帳」を利用しています。「ネットde記帳」は、前年同月対比が分かることに加え、売上を宿泊、日帰り、湯治、仕出しというように分けて計上することで部門別の売上高が明確になりました。それに伴い、お客様の動向やニーズを把握することができるようになりました。
当温泉の料理は、山形県庄内地方の季節の食材を中心に、春は庄内名物の孟宗汁、夏は山形名物芋煮、秋はきのこ料理、冬は寒鱈汁など、一品一品手作りした郷土料理を提供しています。また、年齢や性別に合わせた味付けとボリュームを心がけています。近年では、羽黒山麓大森山が道路整備され、当旅館から40分ほどのトレッキングで庄内平野を一望でえきる場所にご案内できるようになりました。
これからもお客様の声に真摯に向き合い、四季折々の郷土料理を楽しめる温泉場としてあり続けたいです。
代表 小野由利さん
担当経営指導員より
事業主の小野さんは、日々の記帳で得られた情報をもとにいかにお客様の満足度を高めるか常に考え取り組んでいます。
今後は、こまめな巡回訪問で短期的な目標達成と、設備の充実等中長期的な経営支援を実施し、宿泊客数の増加を見込むだけでなく、手作りの良さを伝えられる宴会料理で地元の顧客増加につなげられるよう支援したいです。
出羽商工会経営指導員 佐藤一男
佐藤指導員と小野さん
地元の食材を使った四季折々の料理
〒999-7652
鶴岡市添川字湯ノ沢5の甲
TEL 0235-64-4170