支援事例実績
建築への情熱と真摯な姿勢を受け継ぎ
お客様へアイディアと技術をお届けしたい
伊藤建築工房
伊藤建築工房は現在事業主である父が創業し、私が次期2代目となります。小さいころからものづくりが好きだったことや、現場で作業をする父の姿を見てきたこともあり、自然とこの道に進むことを決めていました。高校卒業後は父に弟子入りし、建築や宮大工の技術を学びながら、工務店での作業・家具製作などを通じて職人の手伝いをさせてもらい様々な経験を積みました。最近は今まで身に付けてきた技術を活かし、建築という職以外の依頼をお受けすることがあります。
ひとつは今年4月、旧朝日村にオープンしたボルダリングの施設「梵字の蔵」の施工です。専門家の設計を元に製作してほしいという依頼を受けて完成させ、それに加えその他施設内のカウンターやイスを自身で手がけました。
また、映画のセットの制作もさせていただいており、過去2作品に携わりました。普段は新しいモノを作る時点で完成ですが、美術スタッフや他の職人の手が加わり、時代背景を考えた「味」や「古さ」が出たセットに仕上がりました。この経験は大変刺激を受け、自分の仕事のプラスになっています。
その他にも地域貢献という点では、保育園へおままごと用の木工玩具を寄贈しています。ガスレンジの部分など子供が楽しく遊べるように細工しており、現在も園児たちが楽しく遊んでいると聞いています。
お客様から「こういうモノを作りたい」というお話があれば、こちらから提案ができ、なおかつそれを作れる職人でありたいと考えています。建築やものづくりにおいて「伊藤建築工房に依頼したい!」と思っていただけるよう成長したいです。父の建築への情熱と姿勢を受け継ぎながら、職にこだわらない「なんでも屋」のような存在としてお客様にアイデアと技術を届けたいと思います。
商工会には記帳代行をお願いしており、現在は主に父が職員の方とやりとりをしています。今後事業承継していくにあたり、経理処理については不安があるため、焦ることのないようサポートいただきたいです。
伊藤治矢さん
経営支援員より
私が記帳代行を担当させていただいて3年目になります。現在は事業主の直矢さんが経理を担当しており、申告までのサポートをしています。提出していただく日計表は丁寧に整理されていて、決算処理の際の必要な書類もきちんと提出して下さいます。直矢さんも治矢さんもお話ししているととても温かく、仕事の話になると楽しそうに、そして熱くお話しして下さいます。そうしたところがお客様を呼ぶのではないでしょうか。今後は息子さんの治也さんに事業承継することとなりますが、経理面や税務関連について安心して引き継げるようお手伝いしていきたいです。
出羽商工会経営支援員 庄司晴菜
月山あさひ博物村にオープンした「梵字の蔵」のボルダリング施設を施工
映画セット製作に参加