お客様目線を忘れずに長きに渡り愛される店づくりを

2021/06/17

当店は平成23年、現在も店舗を置くマックスバリュ鶴岡南店内に理容室としてオープンしました。16歳から神奈川県にある理容室で住み込み見習いを始め、修行後はチェーン展開をしている理容店に就職しました。約15年間関東圏内の店舗で勤務をした後、地元である鶴岡に戻りHI-CUTを創業しました。創業から今年で10年、理容師としては32年になります。

創業を考えていた際に、「障がいのある方にもやさしい店舗づくりをしてほしい」という声があり、店内はバリアフリーを意識した店舗設計にしています。通常のイスを置かず、低い位置にシャンプー台を設置することで、車いすから降りる必要のない席を設けました。車いすなど体が不自由なお客様が来店されるのは月に1割程度と、決して多くはありませんが、利用される方には大変喜ばれています。車いすの乗り降りは本人も介助をする方も大変な重労働です。そういったお客様の負担が軽減でき、カット後に気分良く帰って行かれる姿を見ると、このような店舗造りにして良かったと感じます。隔月で老人ホームへの出張カットも行っております。

当店は「安さ・早さ」が一番の自慢です。しかし仕上がりにも手を抜いてはいません。ご希望のカットに添えることはもちろん、白髪染めには染みにくく、長持ちするものを使用するなど、お客様への最大限のサービスを心がけています。立地的にも「買い物ついでに」とお立ち寄りいただけるため、リピーターのお客様も多くおり、スピード・仕上がり共にご好評いただいています。

商工会には創業当初から記帳代行の支援をお願いしています。現在のコロナ禍で、理容店のようなサービス業も感染症対策には取り組んでいるものの、お客様の足が遠のいている状況です。商工会から経理面でのサポートを通じて、補助金支援などの情報を得ることで、経営に役立てることができています。

近年は男性も美容室を利用するようになり、「町のとこや」は若年層から敬遠されがちと感じています。カットやシェービングなど、理容師ならではの技術を体験してみてはいかがでしょうか。最近はシェービングを希望される女性の方も増えています。女性スタッフもおりますので、お気軽にご来店ください。“ウィズコロナ”の中でも、お客様が安心して来店していただけるようなサービスを提供してまいります。

代表　髙橋圭吾さん

車いす用シャンプー台

店内待ち合いスペース

【経営支援員より】

　主に記帳代行の支援をさせていただいております。髙橋さんの気さくな雰囲気と、仕事のお話をイキイキとされている姿から、お客様に愛されるお店であることが伝わってきます。新型コロナウィルス感染症という見えないものとの戦いが長期化している中、記帳代行を通して今後どのように運営していくことが最善なのか、「情報」を明確にお伝えすることが商工会としての使命ではないかと感じています。今後も会員1人1人が必要とする情報の提供に努めていきたいです。